見学の仕方について

たかが見学、されど見学
簡単なように見えて、実は奥の深い見学の仕方や注意点をまとめていきたいと思います。

前日までに行うことは?

まずは交通手段の確認です。
自転車で行く場合は、ほとんどの施設には駐輪場がありますが、
車やバイクで見学に行きたい場合は、事前に駐車場の確認をしておきましょう。

見学先のHPも必ずチェックを。
どこを見ようか?何を聞こうか?などイメージを膨らませてください。

当日の朝に気をつけることは?

・新型コロナ対策
特に今年はコロナ対策については、高齢者施設は徹底しています。
当日の検温は当然のこと、2週間以内に発熱があった場合や咳、喉、味覚障害などあった場合も念のため日付の変更をしてください。
もちろん、マスクも必ず着用でお願いします。

・服装
介護施設なのであまりかっちりしたスーツなどはやめておきましょう。
男女ともに露出の大きい服は避けましょう!
(短パン、タンクトップ、ミニスカート、サンダル、裸足、など)

いつもの服装よりも気持ち少しだけピシッとしている格好が良いです。
といっても感覚は難しいので、オススメとしては襟のあるポロシャツやシャツなどが普段着でもしっかり見えるのでオススメです。
どうしても気になる方は事前に確認をしてください。

・到着時間
電車で行く人は乗り換えアプリで確認して、車で行く人もはナビを設定して、10分前には着くような余裕が欲しいところ。
自転車の方は地元ですので、5分前には着くようにしましょう。

以上が注意点でしたが、
では、実際にどんなところを「ミテクル」べきか?

せっかく見学に来ているので、雇用条件や時給などの紙のデータなどで確認できるものよりは、目で見えるものもしっかり確認しましょう。


ミテクルポイント1
必ず施設の中を歩きながらミテクル

面談室だけではわからないので、必ず施設の中を見せてもらってください。
新型コロナの影響がありますので、範囲は限られるかもしれませんが、見学に来ている訳ですから、そこはしっかりと主張しましょう!

ミテクルポイント2
挨拶は元気よく、相手の顔や反応をミテクル

施設に入ったら、元気な挨拶や口角の上がった笑顔は好印象です。
歩きながらスタッフや利用されている高齢者の皆さんにすれ違ったら、挨拶や会釈は忘れないこと。

自分が挨拶するのはもちろんですが、肝心なのは相手の反応です。
相手も挨拶がちゃんとできるかどうか?ここは最重要ミテクルポイントです
最初の印象は大事です。
挨拶もできないのであればコミュニケーション取るのは難しいですよね?
相手の挨拶の仕方や声の張り、特に「顔つきのチェック」を必ずしてください。

楽しく働いているのかな?疲れているのかな?目が輝いているかな?など、顔には色々な表情が出ます。
顔に出るサインは見逃さないでください。

もちろん利用されている高齢者の皆さんの顔も同様にチェックです。

ミテクルポイント3
施設のキレイさと匂いをミテクル

施設は古いところも、新しいところも色々とありますが、しっかりと整理整頓できているか?ミテクルポイントです。
慌ただしくしている介護現場ですが、きちんとキレイに掃除されて、書類や物がしっかりと収納されている現場は好印象です。

また匂いもしっかりと確認してください。
尿臭や便臭、独特な匂いなど、匂いを発しているところも多くあります。
これはカギトルポイントです(笑)

利用している高齢者の皆さんが気持ちよく過ごしてもらうためには、掃除や匂いは大切ですよね?
快適な空間を作るためにどこまで本気で取り組んでいるのか?ここがミテクルポイントです。

ミテクルポイント4
スタッフの距離感や話し方、年齢構成をミテクル

一緒に働くことになる仲間のことは気になりますよね。
今回のミテクルポイントは、スタッフ同士の仲の良さです。
特に介護施設は幅広い年齢層の方々が働いている職場ですから、スタッフの関係性は特に重視しましょう。
自分が好きなコミュニケーションの距離、話し方があるはずです。
自分がスタッフになったらどうかな?という想像を働かせながら、見学してください。

ミテクルポイント5
利用されている高齢者の皆さんの介護度をミテクル

介護のお仕事で大切なこと重要ポイントの1つに、利用されている高齢者の皆さんとどう接したいか?があります。
高齢者の皆さんとコミュニケーションが取りたいのに、介護度が高い施設に行ってしまうとその希望が叶えられません。
また逆に介護度の高い高齢者の皆さんにケアをして介護技術を高めたいと思っている場合、介護度が低いと介護技術を使う機会が少なかったりします。

既に自分がやりたい介護の仕事像がある方は、それに近い環境かどうかをしっかりとチェックしてください。


今回は5つのミテクルポイントを紹介しましたが、

利用者とスタッフの人数の割合、車の大きさ、食事の内容、ケアのこだわりなどなど、まだまだミテクルポイントはあります。

自分なりに事前にこれを見るぞと少し時間を取って考えてから、見学に望んでいただけるとお互い良い時間になると思います。

またもし見学した介護施設で働かなくても、介護は地域で行っていますので、地域介護をしていく中で必ず連携することなどがあるので、必ずこの縁が回ってきます。

是非、見学で得たせっかくの縁を大切にしてください。

~事前見学型介護求人サイト ミテクル~


ライター
むさし介護アカデミー
校長・近藤心也